中高年は、人材重視の業界をチェックしよう!

雇用対策法ができてからは、雇用する側はあからさまに「応募は25歳まで」などといった記載ができなくなった。
そのため、表向きには年齢不問にしているものの、中高年が応募しても面接にさえたどり着けない場合も少なくない。
また、業界によっては、募集要項に工夫をしているところも多く、それを上手に読み解かなければ、自分が応募条件に合っているのかどうかが判別しにくくなる。

例えば「社会人経験が5年から10年以内」と書いてある場合は、高卒であれば大体22歳から28歳であり、大卒の人なら30代前半ということになる。
つまり、それ以上の年齢の人が応募したとしても、「ウチでの採用は難しい」と伝えていることになる。
したがって、このような記載のある求人の場合は、35歳を超えている場合、よほどの経歴がある人を除いては見送る方が懸命だろう。
また、その他にも「20代の男女が多数在籍しています」や、若いスタッフばかりの写真が掲載されている場合も、中高年は対象外にしていることが多いようなので気をつけるべきだ。

しかし、年齢不問の求人がある業界はないのかといえば、決してそうではない。
介護職や営業職に関しては、むしろ10代や20代よりも、30代以上の人を求めているケースが目立つ。
なぜなら、このような職種は人生経験の浅い若者よりも、ある程度世間の荒波に揉まれてきた人の方がコミュニケーションスキルを持っていて、我慢強い傾向にあるからだ。
応募先の施設や企業によって多少事情は異なるものの、このような業界は人材重視なので、中高年世代でも転職のチャンスは十分にある。
年齢が転職のネックになっている人は、まずは年齢不問の求人が多い業界を調べることからはじめてみることをおすすめしたい。